私は未経験でIT系企業に転職した、転職経験者です。
今日に至るまで数々の転職をしてきました。
転職をする度に、だんだん分かってくることがあります。それは、面接で話をするときのコツです。
「ガッツはレッドオーシャン」、その通りです
ある日、初耳学というTV番組を見ていて、林修さんと落合陽一さんの対談で印象に残ったことがあります。
落合さんが新入社員の面接に同席している時に、社員さんと面接に来た学生さんとで、こんなやりとりがあったそうです。
学生さん「ガッツはあります」
社員さん「ガッツがあるって言う人はいっぱいいるんだよ」
これを聞いて落合さんは、ガッツをアピールする人はいっぱいいるので、レッドオーシャンだと気づいたそうです。
これは、学生にだけ当てはまることではありません。特に、特定の業界に未経験者が転職する際には、アピールポイントとしては弱いということです。
では、業界経験が無いのにどうやってアピールすればよいか、その方法をお伝えしたいと思います。
面接でアピールすべきポイント3選
IT系の職種・業種は多岐に渡ります。エンジニア、プログラマー、デザイナー、ディレクター、マーケティング、アナリスト、コンサルティング、営業などの職種分類から、インターネット、WEB、通信、ソフトウェア、ハードウェア等の業種分類などがあります。もちろん領域が広いだけに、これらすべてのスキルやノウハウをひとりで持っている人はいません。
現在IT業界で働いている人は、広く浅い知識は持っていて、自分の得意な専門分野があると思います。これまでIT業界の色んな方々と接触しましたが、それぞれ得意分野を持っています。
ただ、得意分野といっても、IT技術や知識に限った話でもありません。
専門的な知識がなくとも、物事の考え方の基礎ができていれば、新たにIT系の仕事に就いたとしても、十分に力を発揮できると思います。なぜなら、ITは変化するスピードが早く、どんどん新しいサービスが出てくるので、勉強をし続けなければいけないからです。
また、物事を整理する能力は必要とされます。整理力はどんな仕事にも必要なことですが、特にIT業界では大切だと思います。
では、そういったことができるというアピールはどのようにするべきでしょうか。
未経験であることをどうやって補うか
自分が勤めたい会社が経験者を採用したい会社だった場合、かなりハードルが高いです。その場合は、自分がやりたい仕事領域の資格を取得しておくことは必要だと思います。
もちろん、他に応募してくる人たちも当然経験があったり資格を持っているでしょうから、なおさらです。
言葉で「頑張ります」といったところで初めて会う人に信用してもらうのは至難の業です。
たとえ「未経験歓迎」といっても、企業側は時間とお金を掛けて採用者を育てなければなりません。ということは、採用する側から見れば、その人のやる気や吸収する力がどれだけあるかによって判断すると思います。
他の応募者よりアドバンテージを取るために未経験者が用意するべきものは、自分自身の「作品」です。
作品といってもデザインやプログラムだけでなく、マーケターであれば特定の商品を題材にして考察を書いたり、アナリストであればGoogleアナリティクス分析など、企業側から言われなくとも用意するくらいの気概を持たなくてはいけません。
そこに、他の誰でもなく、自分自身の考えを付け加えることが最も重要です。
企業はそういった自分自身の意見を言える人を求めているからです。
ロジカルシンキング
物事を整理する力をつけるためにロジカルシンキングはとても良いです。
この能力は、どの職種でも役立ちます。
特に、プロジェクトマネージャー、ディレクター、コンサルタント、アナリスト、営業等の職種では必要なことだと思います。
これをアピールするためには、前述の「作品」に対して「自分の考え」を盛り込むときに、フレームワークなどを用いると良いでしょう。
また、ロジカルシンキングの本を読んでいることをアピールしながら、それをどのように活かしているかを伝えるべきだと思います。
ロジカルシンキングといっても、決して難しいことではなく、「難しいことをシンプルにする」という考え方です。
この本は漫画で描かれていますが、侮ってはいけません。とてもわかりやすくロジカルシンキングが学べますし、あのマッキンゼーで働いている人もこのようにシンプルに考えているんだなあ、と、勇気をもらえます。
仕事が出来る人だと思われたくて、難しい言葉で複雑に説明する人がいますが、いずれ能力がないことが見抜かれます。
むしろ、物事をシンプルにわかりやすくして、相手に伝えるという力を付ければコミュニケーションは円滑に進みます。
企業側はそういったコミュニケーション能力を持った人が欲しいと思っています。そのためのアピールにもなると思います。
特定の人しか知りえない情報を得る
これは一番難しい技ですが、かなりの効果があります。
これを実際に私も試せることができました。ただし、情報を得るために様々なセミナーを受講し、そこで人とのつながりを持ちながら何気ない会話の中で導き出さなければなりません。
転職するための努力とは、資格取得や勉強だけでなく、人との繋がりを持つこともしなければいけません。
転職しようと思ってすぐに応募することが悪いこととは言いませんが、しっかりと準備をしておくことで、希望の職種に就ける可能性が高まると思います。
求人の動向を見極めるためには、転職を思い立った時に、求人サイトへの登録は済ませておくことはお勧めします。せっかくのタイミングを失ってはいけませんので。
この記事を読んでくださった方が、希望を叶えられることを願っております。