就職したい会社に対して、志望動機をしっかりと伝えることはとても重要です。
ネット上にはたくさんの志望動機の書き方や例文があります。これらは参考にはなりますが、この例文をアレンジしたとしても、自分自身のオリジナリティを出すのは至難の業です。
WEB業界の面接をする側の立場の人たちは、常日頃からマーケティングの思考が強いため、薄っぺらい志望動機だとすぐに見透かされます。
就職したい会社にもともと強い想いがある人も、きちんと志望動機を言語化できないといけませんし、その会社にあった志望動機でないと想いは伝わりません。
では、どのようにしてオリジナリティのある志望動機を書けばよいのでしょうか。
就職したい会社の強みを調べる
志望動機に書いた(または言った)その会社の強みが、どこの会社にも当てはまるものであれば、強い志望動機にはなりません。
就職したい「その会社」の強みを調べるためには、次の方法が考えられます。
多方のメディアから調べる
「その会社」は複数のメディアを持っているかもしれません。例えばオウンドメディアは、コーポレートサイト、サービスサイト、サテライトサイト、ECサイト等、アーンドメディアは、facebook、twitter、YouTube等を保有していると思います。
それらのメディアで発信されている情報を把握しておくことは大切ですが、ポイントがあります。
自社の強みをWEBサイトにズバリ書いているものは、誰もが目につきやすいので、「また同じことを言っている」という風に捉えかねません。
私がその会社の強みを探すのであれば、社長ブログ、経営陣が書いているブログ、コラムなどの記事を読み漁り、その会社の経営者の考え方からヒントを得ます。社長がビジョンを語っていることが多いからです。もしかすると、現時点では事業としていないが、将来的に自社の強みを活かして新しい事業に着手することについて触れているかもしれません。
そのヒントがどこに書かれているかわかりませんので、すべてのメディアについていくつか記事を読んで傾向を把握しておくことが良いと思います。
その会社のメディアだけでなく、他のメディアで記事として取り上げられているものも参考になります。自社が書いたものではなく客観的な視点やインタビューで書かれていることから強みが発見できると思います。
こうやって調べた情報に基づいて、その会社の強みを自分なりにまとめます。補足として、相手に伝える際に「御社のことを調べた時に、いつのどの記事にこんなことが書かれていて~」という風に、さりげなく引用すると、敏感な人は「この人はかなり調べる力がある」と思ってくれるに違いありません。
著書を読む
「その会社」の社長や社員が書いた著書があるかもしれません。
この著書の内容は、ネットで検索してもでてきません。本の中にはその人の考え方がぎっしり詰まっています。
本気で就職したいならば、必ず読んで、自分なりにまとめておくと良いでしょう。
また、「本を読みました」という、わざとらしいアピールをすれば媚びているように思われます。さりげなく著書を引用しながら自分の考えをプラスするなど、「オリジナリティ」が大切です。
自分のやりたい仕事との整合性をとる
結論から言いますと、その会社の強みと自分の強みを掛け合わせることで、どのようなことが実現できるか、または実現したいかということをアピールします。
何度も繰り返しますが、オリジナリティが大切です。オリジナリティがないと「どこでも良かったんでしょう」と思われます。そう思われなかったとしても「努力が足りない」と思われるかもしれません。面接官はその人が用意してきた背景も汲み取ってくれることもあると思います。
WEB広告、サイト制作、EC、WEBライティング、SEO、コンサル、どの業種や職種であっても、狭い領域で良いので自分の強みを持っておくことが重要です。
例えば、リスティング広告の設計について強みがあるとします。キャンペーンと広告グループの作り方はサイト構造や競合調査などを行った上で、今後広告運用していく際に改善しやすい設計とします。改善法を提案する際に仮説を立てるとすれば、、という風に具体的に語りながら、御社で仕事をさせていただけるのであれば、広告運用だけでなく広告コンサルティングの領域が強みであり、その領域を拡大させていくためにこれまでの知識を活かし新しいサービスメニューの開発にも携わりたいと考えています、という具体的なアピールをします。
WEB会社は提案できる力を持った人材を特に欲しています。それはどの職種であっても、クライアントへの提案であっても、社内での提案であっても、自分の考えを伝えられる人を望んでいます。
この記事を読んで少しでもヒントなれば幸いです。