マーケティング担当者がGA4で追うべき指標とは

GA4 Web

2023年6月末に従来のUA(ユニバーサルアナリティクス)が終了し、2023年7月からGA4に切り替わりました。

Google社は6月末で終了と言いつつ、アカウントによってはUAの計測が続いているものもありますが、徐々に計測が終了していっています。

「まだUAでデータが見えるぞ!」と、分析の深堀をするときにこれまで慣れ親しんだUAを使っているアナリストの方もいるのでしょうが、もうそろそろ本当の終了になりそうです。

GA4はUAと違って自分たちで見たい指標を作っていかなければなりません。GA4の画面を見るたびにイライラしている方は、考え方を少し変えるだけで気持ちが楽になると思います。今回はその方法をご紹介したいと思います。

追うべき指標を決める

数値の変化を深堀する解析は置いておいて、結論から言いますと、普段から見ておくべき指標を決めておきルッカースタジオで管理すると良いと思います。

例えば、以下のような指標です。

  • フォーム到達閲覧数→完了数
  • (特定の)サービスのページ閲覧数
  • 流入チャネルの積み上げグラフ
  • 特定のページの外部サイト遷移数

これらのディメンションを日毎や月毎にしておけば、重要な指標がすぐにダッシュボードで確認できます。

これらの指標がルッカースタジオで出しにくい場合は、探索を利用します。私はトップページのイメージスライダーのクリック数を取得するために探索を利用しています。

指標をどう捉えるか

GAのスクリーンショットを貼ったり、ルッカースタジオで一通りの指標を並べたレポートを良く見ます。正直、「本当に利用できるものなの?何かを見いだせるの?」と思ってしまいます。

それらはマーケターやアナリストにとって自己満足であってはいけません。

完全に無駄とは言いませんが、工夫が必要だと思います。

先月と比べて数値が上がった下がっただけでは役に立たちません。健康診断書に例える方もいらっしゃいますが、健康診断は基準値というものがあります。基準値を定めないものは単なる日記でしかありません。

自分の体重の適正値はBMIというもので算出しますし、肝機能は健康なヒトとしての基準値が設けられています。

ただ、ウェブサイトの解析数値は他社と比較することが難しく(できない)、基準値もありません。ということは、ハッキリ言って自社で基準値を作るしか方法が無いと思います。

基準値や目標値をつくるためには

自分たちで施策を実施してどうにかなるものと、ならないものがあります。

例えば、自然検索流入はコンテンツを充実させたりSEOをすれば上がりますが、Direct(ブックマークや直接流入※)は自社ではコントロール不可能です。

※QR流入はDirect判定されますが、パラメータを付けることで流入計測が可能です。

ということは、流入施策に力を入れる場合、自然検索、オーガニックソーシャル、リファラー(ニュースリリースなら出来る)などの現状数値を把握したら、それらを標準値として設定し、目標値も定めます。

これを設定することで、何をすべきか明確になりますし、追っていく数値も単純化されて、頭の整理ができます。

まとめ

物事を単純化させることで、施策を加速できると思います。

レポートの分量が少ないと、仕事をしてないと思われるという感情を持っている方は、今すぐその感情を捨てた方が良いです。

マーケティングは、ビジネス(お金儲け)の仕組みを作ることとすると、解析から導き出さないといけないことは自ずとわかると思います。